木造住宅耐震改修研究所について

コンセプト
2024年1月1日に発生しました令和6年能登半島地震により亡くなられた方々に謹んでお悔み申し上げますとととに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
当研究所が所在する富山県も、経験したことのない激しい揺れに襲われました。
これまで当研究所が耐震改修した富山県内のお宅において建物の損傷はなく、耐力壁の設置した箇所は地震の揺れを受け止めていました。
耐震性の低い建物の倒壊が被害を拡大している状況において、耐震改修の必要性を改めて強く感じています。
阪神・淡路大震災や熊本地震においても、木造住宅の倒壊により多くの方が亡くなられました。
阪神・淡路大震災では、死者の9割が建物の倒壊によるもので、又その中の9割が地震発生後15分以内に亡くなられたと言われています。
熊本地震では、建物被害は耐震基準が変更となった建築基準法改正があった1981年以前に建設された古い木造住宅に集中しています。
政府に地震調査研究推進本部が設立され、どこでどのような地震が発生しそうか、といった調査を行っています。
それによると富山県内にいくつもの断層があります。
例えば2021年1月に公表された最新の調査では「砺波平野断層帯・呉羽山断層帯」がSランクとされています。
(Sランク:30年以内の地震発生確率が3%以上:阪神・淡路大震災や熊本地震の発生確率と同等かそれ以上)
そして、その調査に基づいて富山県防災・危機管理課では、地震被害想定を実施しています。
「呉羽山断層帯」では、物的被害で建物全壊が90,424棟、人的被害で死者が4,274人という甚大な被害が想定されています。
富山県は住宅の耐震化を進めています。
富山県住宅総数(H25調査)379,800戸の内、28%の105,300戸に耐震性が不十分とされています。
住宅の耐震化の目標として、2025年には約3万5千戸まで減少させる計画となっています。(約70,000戸を減少する)
しかしながら、現状ではなかなか耐震化は進んでいない状況です。
富山県で補助金を受けて改修した件数が、令和4年度で42件、最近18年でも454件(年平均25件)と耐震化目標に対し極めて少ない状況です。
県及び市町村では、令和元年度から耐震改修の補助金を100万円に増額し、積極的な政策を行っています。
又、地域によって耐震に関するリフォームについて追加補助金を出しているところもあります、
当研究所として耐震改修が進まない理由を分析してみますと、以下のような事があります。
(1)近年、富山県に大きな地震が起きておらず、地震災害に対しての意識が低いこと
(2)富山の住宅は床面積が大きく、加えて障子で囲まれ壁の少ない部屋が多く、改修費用が比較的高くなること
(3)診断・設計、補助金申請、改修工事と業務が多岐にわたり、古い建物を専門に一貫して対応している業者が少ないこと
このような状況で、木造住宅の耐震改修に特化して各種要望に対応する木造住宅耐震改修研究所を設立しました。
当研究所は、富山県特有の住宅の特徴を熟知した木造住宅耐震改修のプロフェショナルです。
当研究所の方針
- 最小限の費用で必要とされる耐震性能を満たした改修を行います。
- お施主様の視点で現場に密着した、診断から設計・改修まで一貫した耐震化を行います。
- 補助金取得や減税申請、金融機関からの融資等をお施主様の手間を最小限に対応します。
特徴
耐震診断〜耐震設計〜補助金の申請〜耐震改修と一貫して木造住宅の耐震改修を行います。
これまでの実績は耐震診断を109件実施、耐震改修は24件行っています。
改修工事の平均床面積184㎡(56坪)で、耐震改修費用平均202万円です。
床面積×約1.1万円が耐震改修費用となっています。(費用には耐震設計、工事監理、補助金申請を含みます)
耐震改修補助金(減税分含む)は平均112万円取得し、耐震改修自己負担金額90万円で耐震改修を行っています。
しかしながら、ここ数年工賃、資材費が高騰しており、現時点では床面積×約1.5万円程度と高くなっています。
一般ユーザーにとって耐震診断、設計、改修、補助金の申請は技術的に高度で複雑ですが、一貫した流れで解りやすく説明しご納得いただいて工事が行えます。
特に耐震診断時すぐに別メニューとして、お客様宅の耐震改修設計、概算工事見積りを行っており、耐震改修検討が迅速にできます。
耐震改修のみならず、省エネ、バリアフリー等の補助金が取得できる関連工事を申請と合わせて行うことができます。
お客様からは、改修事例写真による工事内容の説明や手書きパースによる仕上げの事前確認、又現場での工事監理の説明により、工事内容や仕上がりが事前によくわかると好評です。
富山県の住宅に適したサービスの提供
富山県特有の戸建て住宅に最適な耐震改修を行なっています。
富山県の住宅の特徴とは
- 家が大きい
- 二間続きの和室
- 和室に縁側がついている
- 東側と南側の開口部が多い
- 縁側に基礎がない
▶︎詳しくは研究所コラムにて解説しています。
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事務所概要
屋号 | 大楠安紀一級建築士事務所 |
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登録 | 富山県知事登録 第 (1) 2225 号 |
代表 | 大楠安紀(一級建築士、管理建築士) |
設立 | 令和4年3月24日 |
所在地 | 〒939-1315 砺波市太田1815番地 |
Tel & Fax | 0763-33-6605 |
携帯電話 | 080-3732-6540(大楠安紀) |
contact@okusy.jp | |
定休日 | 水曜日(日・祭日、お盆、GWは対応いたします) |
所有資格 | 一級建築士 第385348号 宅地建物取引士 富山県第006315号 既存住宅状況調査技術者 N2316-040 適合証明技術者 03160543 建築物の耐震診断登録資格者 木造、RC造(ブロック塀含む)、鉄骨造 富山県被災建築物応急危険度判定士 Interior Coordinator 031883A Kitchen Specialist 940248 |
所属団体 | 一般社団法人 富山県建築士事務所協会 公益社団法人 富山県建築士会 インテリアコーディネータークラブTOYAMA とやま起業未来塾 学士会(第13期修了生) |
建築士紹介