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復元図


どのような資格試験も以下の3点ができれば合格します。
(1)合格ラインがわかる
(2)自分の力を知る
(3) (1)、(2)のギャップを埋めるための生活のリズムを作る

しかしながら、一級建築士の設計製図試験は、まず合格ラインが不明です。
試験元から解答例が合格発表後に公表されますが、実際に合否のポイントがどこにあるのかわかりません
さらに受験の年によって微妙に合否基準が異なっているように思われます。
又、設計製図試験は全て手書きですが、ほとんどの受験生は通常の業務ではCADを使っており手書きする方はほとんどいません。
更に文章を手書きする事もほとんどありません。
ですので受験生のスタートラインは大差無いと言って良いと思います。
又学科試験から設計製図試験までの期間は2ヶ月ちょっとと短期決戦です。
ただ、初年度生と過年度生の合格率にそんな大きな差が無く、受かる人は受かり、何回受けてもなかなか合格できず涙を呑んでいる人も少なからずいます。

設計製図試験は6時間半の時間内に、A2いっぱいに書かれた設計条件を読み取り、プランを作り、A3の記述を書き、A2の図面を全て手書きで書くという過酷な試験です。
私は初めての時は図面を書くだけで10時間程かかりました。
しかしながら受験生は短期間でほとんどの人は完成できるようになります。

それでは、合否はどこできまるのかです。
合格率を見ると設計製図試験受験者の約3分の1が合格しています。
合格のためには不合格にならない図面を書くという、禅問答みたいな事が言われます。
採点結果は、4段階のランクに区分されます。
ランクⅠが合格です。令和3年度は35.9%
ランクⅡは、「知識及び技能」が不足しているもの。令和3年度は6.3%
ランクⅢは、「知識及び技能」が著しく不足しているもの。令和3年度は26.9%
ランクⅣが、設計条件及び要求図書に対する重大な不適合に該当するものとなっています。令和3年度は30.9%
不合格にならないためには、まずランクⅣの内容、設計条件に要求されたことを満たし、法令違反を起こさないことが必要不可欠です。
ランクⅠ,Ⅱ,Ⅲの採点基準は不明です。重要なのは空間構成と動線では無いかと思います。
先ほど述べたように、過酷な試験の内容ですので、文句なしの内容で作図できている方は1割もいないのではないでしょうか。
しかしながら、一発不合格のランクⅣを除く受験生の半数程度は合格していることを考えると、合格ラインの作図内容は低いと思われます。
細かなプランの完成度にこだわらず、時間内に完成し大きなミスを防ぐことが大事です。
もう一点、記述が大事です。図面は減点法、記述は加点と考えると、同じレベルの図面ですと記述の内容が合否を左右すると思います。

合格するためには、大きなミスをしないと言うことですが、誰しもミスはあります。
私の場合、大きなミスを防ぐために、エスキス手順・作図手順を明確にし、この手順の中にミス防止の項目を盛り込みました。
時間が無いので焦る気持ちはわかりますが、大きなミスをしてしまうとそれで不合格です。
最後のチェック時間を確保することは大事ですが、作業の中にミス防止の項目を織り込むことはもっと大事です。
もう一点設計条件の読み込みがポイントになります。最初の5分で設計意図を読み違い、不合格になっているケースがあります。どうしても気が焦るので読み取りの作業に入りたいのですが、これまで行ってきた課題の先入観念があると間違います。
又、試験元は必ずと言って良いほど設計条件で受験生を動揺させる項目を入れ込んできます。
設計製図試験は、メンタル勝負だと言われる点です。
私の場合、最初の読み取りの時に、頭を白紙にして、全く作業せずに読むようにしました。
真っ白の状態で読むことにより、先入観念を排除するとともに、全体像が分かり読み取り作業が結果的に余分にかからず済みます。
記述の勉強は、課題毎に対象、結果、理由の項目を書き出しました。
解答にマーカーするだけでは文章力は上がりませんし、文章全体を書き写すのでは、構成力が着きません。
再度文章を作る際に、理由の項目だけを隠して書くようにすると、文章を簡潔にまとめられるようになりました。

一級建築士は、一生懸命、頑張れば合格できる試験ではありません。
重要なことは、戦略性と時間の使い方です。
合格したときに、一級建築士の時間の使い方ができるようになったねと言われ嬉しかったものです。

何度も言いますが、設計製図試験は大変厳しい試験です。
誰が見ても合格する力があるのにちょっとしたメンタルの問題で不合格になったり、試験直前まで全く歯が立たない状態であったのに合格できたりと不思議な試験です。
学科試験と違って絶対合格というラインが無いので辛いのですが、自分を信じて、完璧を求めず設計条件を時間内にまとめれば、結果は自ずと付いてくると思います。

不安な方がおられれば、いつでも相談に乗りますので、問い合わせ下さい。