大楠安紀ブログ

「日事連」9月号「建築士の休日」


日本建築士事務所協会連合会の会報誌「日事連」9月号「建築士の休日」に「ピアノを通じて得られるもの」として、私の趣味についての記事が掲載されました。

掲載内容


筆者が所属するバンドの演奏:黒部市芸術創造センター「セレネ」にて


 ロシアによるウクライナ侵攻がおこなわれ、大変悲惨な状況を目の当たりにしています。
ウクライナはグラミー賞を25回も受賞したホロヴィッツや、プロコフィエフ、ギレリス、リヒテルといった世界に冠たるピアニストを輩出した国です。
 私は、幼い頃「ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン」というテレビ番組でホロヴィッツを見て、日本とは全く違う奏法、「悪魔的」とさえ言われるピアノの歌い方に大変衝撃を受け、ピアノを弾くことにのめり込むきっかけとなりました。
大学時代以降はクラシックからジャズを弾くことが多くなり、いろいろなバンドで活動するようになりました。

 音楽、特にジャズは、国・人種・老若男女を問わず交流できます。
私は、所属するビッグバンドで、アメリカ西海岸のモントレー・ジャズ・フェスティバル、スイスのモントルー・ジャズ・フェスティバル、そして日本全国各地で演奏することができました。
また、上手い下手関係無しに、超一流の音楽家と演奏できる機会を得ることができるのもジャズの醍醐味です。
これまでも、チック・コリア、ジョン・ヘンドリックス、ボビー・シュー、エリック・マリエンサル他、たくさんのミュージシャンと演奏できる機会がありました。


ジャズミュージシャンであり、「ヴォーカリーズ」という歌唱スタイルを広めたことでも有名なジョン・ヘンドリックス氏(左)と筆者


 私の事務所は、木造住宅耐震診断・改修を主業務としています。
耐震診断、耐震設計・監理、補助金や減税の申請までの業務を一貫した流れの中で行うのが特徴です。
昨年ようやく一級建築士に合格し、まだまだ新米の一級建築士事務所ですが、耐震改修を通じて地域の財産である古い建物を守っていきたいと考えています。

 ここ数年新型コロナウイルス感染症のため、ライブの機会が激減し、人と出会う機会も限られました。
ただ、各地の街角にピアノが置かれるようになり、さまざまな場所でいろいろなピアノに出会い、自由に弾ける楽しみができました。
建築もピアノ演奏も人との出会いによって形作られます。
これまで築いてきた文化を継承しながら、未来に繋げていきたいと思っています。


街角に置かれたピアノを弾く:富山「グランドプラザ」にて


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