大楠安紀ブログ


Kurobe City Art Creation Center "Selene" Monthly live
2023/12/17

iBop member
Yasutoshi Okusu (piano) 大楠安紀
Takeshi Imura (guitar) 居村猛
Nobutaka Nakashima (base) 中島伸高
Hideharu Inagaki (drums) 稲垣英晴



first set :Remembering those who passed away this year (今年亡くなられた方をしのんで)

Raunchy Rita (Frank Foster)

Richard Davis,1930年4月15日 - 2023年9月6日
リチャード・デイヴィスは、クラシック界で活躍後、アーマッド・ジャマル、サラ・ヴォーンらのバンドに参加。
その後のエリック・ドルフィー、サド・メルオーケストラなどで世界のトッププレイヤーとして活躍。
1967年にエルヴィン・ジョーンズと『ヘヴィ・サウンズ』を初めてリーダーとして発表。
この  『ヘヴィ・サウンズ』の1曲目に入っている曲が「ローンチィ・リタ」です。二人は日本にもきて、若手ミュージシャンに大きな影響を与えました。

Stranger in Paradise (Alexander Borodin,Robert Wright,George Forrest)

Tony Bennett, 1926年8月3日 - 2023年7月21日
トニー・ベネットは亡くなる間際まで第一線で活躍し、多くのヒットを生んできました。
彼の初期No.1ヒットが「ストレンジャー・イン・パラダイス」です。
この曲は、アレクサンドル・ボロディンのオペラ『イーゴリ公』の「ダッタン人の踊り」からメロディーを流用しています。

Alfie (Burt Bacharach)

Burt Bacharach, 1928年5月12日 - 2023年2月8日
バート・バカラックは、20世紀を代表する作曲家と言えます。
1966年の映画『アルフィー』の主題曲として作曲され、1967年グラミー賞受賞。
多くのヴォーカリストに歌われていますが、個性的なメロディーとコード進行をにより、ジャズピアニストにも好まれビル・エヴァンスを初めとして多く演奏が残されています。

Poinciana (Nat Simon)

Ahmad Jamal, 1930年7月2日 - 2023年4月16日
マイルス・デイヴィスをはじめとして多くのジャズミュージシャンに影響を与えたピアニスト「アーマッド・ジャマル」最大のヒット曲が「ポインシアナ」です。シカゴに自分のレストランとクラブが開けたほどこの曲が入ったレコードが売れたそうです。
一般的なアドリブと異なり、余白の間に軽やかなタッチ、メロディー、コードをはめ込んだ幻想的な演奏が独特のスタイルを確立しました。

Girl from Ipanema (Antônio Carlos Jobim)

Astrud Gilberto,1940年3月29日 - 2023年6月5日
ボサ・ノヴァが世界的に広く知られるようになったのは、『ゲッツ/ジルベルト』に収録された「イパネマの娘」のバージョンによってです。
1963年3月スタン・ゲッツ、ジョアン・ジルベルト、アントニオ・カルロス・ジョビン、アストラッド・ジルベルトによって録音されました。
当初、アストラッド・ジルベルトは歌う予定でなく夫ジョアン・ジルベルトにつきあってスタジオに来たところ、プロデューサーのクリード・テイラーに進められ、英語でたまたま歌ったところあまりにできがいいので、アルバムに収録され大ヒットになったというエピソードがあります。

Pinocchio  (Waynr Shorter)

Wayne Shorter, 1933年8月25日 – 2023年3月2日
「ウエイン・ショーター」は生涯を通じてジャズ界のトップランナーとして新しい音楽を生み出してきたミュージシャンです。
この曲は1967年マイルス・デイヴィス楽団の最も特異なアルバム「ネフェルティティ」に納められたナンバーです。
せいひつでクールで緊張感に満ちたこのアルバム、アコースティックジャズの究極とも言える演奏だと思います。

second set :Songs I want to play at the end of the year (年の瀬にやりたい曲)

I've Never Been In Love Before (Frank Loesser)

元は1950年代のミュージカル「Guys & Dolls」の中で歌われたそうです。
「今まで恋なんてしたことなかったのに」と歌い始めるラブソング。
NHK朝の連続テレビ小説「ブギウギ」で、今まさに主人公の恋の状況を表しているかのような曲です。

Left Alone (Mal Waldron)

ジャズ・ヴォーカル史上最高の女性歌手といわれたビリー・ホリデイが作詞、彼女の晩年に伴奏を勤めたマル・ウォルドロンが作曲した曲で、残念なことに彼女の録音は残っていません。
この曲はマル・ウォルドロンの代表曲で、一時日本では超人気曲でしたが、最近はあまり聴かれないように感じます。
短調の曲で暗く、陰鬱なムードに支配された曲ですが、コード進行を追うと凝縮した世界観があり、マルの知性を感じさせる曲です。
マル・ウォルドロンは 1982年4月24日に朝日町大平の廃校跡に来てくれ、ソロで演奏を聴かせてくれました。レフト・アローンを含む代表曲が聴けて、特別な夜になりました。

Love You Madly (Duke Ellington)

デューク・エリントンのセクシーかつロマンティックな隠れた名曲。
ヴォーカルでは、エラ・フィッツジェラルドの歌唱が有名です。
エリントンは、コンサートの最後に「We Love You Madly」と観衆に声を掛けて感謝を表しました。そのエリントンのトレードマーク的フレイズがそのまま曲になったと思われます。

How Insensitive (Antonio Carlos Jobim)

邦題は「お馬鹿さん」
オリジナル作詞:ヴィニシウス・ジ・モライス、英語版作詞:ノーマン・ギンベル
「なんと無神経な」と自分のとった態度を恋が終わった後に嘆いた歌詞です。
シンプルなメロディーにその情感がよく表されています。
今年亡くなったアストラッド・ジルベルトも英語の歌詞で歌っています。

Whisper Not (Benny Golson)

サックス奏者で作編曲家のベニー・ゴルソンがディジー・ガレスピー楽団在籍中に作曲しました。
多くのジャズミュージシャンに好まれ、多くの演奏が残されています。
曲中に色々なキメが入れてあり、演奏していて楽しい曲です。

Three Views of a Secret (Jaco Pastorius)

エレクトリックジャズベースの改革者として有名なジャコ・パストリアスが、当時在籍していた「ウエザー・リポート」のアルバム「ナイト・パッセージ」に納められたナンバー。
バンドリーダーのウエイン・ショーターの代表的な演奏でもあります。
ジャコが高い音楽性と創造性を持った優れた作曲家であることがよくわかります。その後、自身のバンドで何回も演奏されています。
ピアノ用にアレンジした彼の代表曲を演奏します。
独創的な曲ですが、古今東西のジャズ名曲のエッセンスをちりばめたようにも聞こえます。


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