大楠安紀ブログ

Field Holler Jazz Orchestra 年末スペシャルライブ

井波にある立派なお寺、光教寺でビッグバンドのライブを行いました。ここでは、マルシェや色々な人達を集めての教室、音楽会など、お寺の境内で色々な人が集い合う場として活動をしています。今回お招きにいただきライブをすることになりました。
子供からお年寄り、外国人も、境内いっぱいの人が詰めかけてくれました。
大きなお寺で音響が素晴らしい。ビッグバンドの大音量でも柔らかく聞こえます。一つ驚いたのは、ピアノはPA無しの生音でしたが、よく聞こえましたね。
今回のライブは古今東西のビッグバンドに捧げた楽しいコンサートとなりました。

1曲目は木彫の町井波に捧げた、カウントベイシー楽団の代表曲
jumpin’ at the woodside
バンマス&MCの岡本勝之が絶妙のメンバー紹介で、本人以外の全員のソロが聴かれます。
2曲目はBobby Shewの軽快なアレンジから
body and soul
コンマスの谷村佳之のテーマとソロ、ピアノの新人矢田将大、ベースの岡本勝之がソロを取ります。
3曲目は生誕100周年のアート・ブレイキーに捧げたJoe LaBarberaのナンバーから
message from art
ブレーキーと化した井出直樹、今年助けて頂いているテーナーサックス大久保雅春、ギターの櫻井祐二、谷村佳之のソロ。
4曲目は今年エリックマリエンサルと一緒に演奏したときに持って来たKris Berg & The Metroplexity Big BandがPhil Woodsの為に書いた曲
lifelong friends
フィルウッズに心酔した鍛治光夫が、本人を彷彿とするプレイを聞かせます。
ファーストステージ最後の曲はお寺ですがジャズアレンジでクリスマスの曲を演奏しました。
jingle bells jazz

セカンドステージはジャズで一番有名な曲、Duke Ellingtonのナンバーから、ストレートにオリジナルアレンジで
take the a train
2曲目は日本のビッグバンドの雄 高橋達也と東京ユニオンのナンバーから本多俊之作曲
booby trap
曲名の通りトラップだらけの曲で、最初譜面を見たときこんなのできるんかいなと思いました。でもさすがフィールドハラー、チャンと仕上げてええがになりました。最初から大菅充のすげえバリトンソロ、中間部で小節数がどんどん変わっていく大楠安紀のソロとバンドのかけ合い。そして御大鍛治光夫のソロと目まぐるしい変化が楽しめました。やっている本人はヒヤヒヤでしたが。
3曲目は僕の仲間うちで一時凄く話題になったJohn Fedchock New York Big Bandのアレンジで
ruby my dear
とても好きな編曲ですがこの編曲をやるとは思っていませんでした。booby trapとは別の難曲です。モンクに敬意払いつつ斬新なアレンジ、これぞビッグバンドという音の積み重ねが凄いですね。芯があってそれでいて柔らかい谷村佳之のトロンボーンに感激。
4曲目はこれもエリックマリエンサルと一緒に演奏した新しいナンバー
squiggly
ロック調のブルースナンバーで、サックスの鍛治さんとギターの櫻井さんがテトリッキーなテーマとソロをギンギンに弾きます。大音量で盛り上げますがここのお寺ではやかましく聞こえませんね。
セカンドステージ最後の曲は古いグレンミラーのナンバーでしっとりと
moonlight serenade
クラリネットとサックスのアンサンブルが良いですね。
アンコールは賑やかに
when the saints go marching in
管楽器全員が境内の中を練り歩きました。
ここの空間、この瞬間は最高でした。

こんなに趣向の違う曲を詰め込んだライブ、フィールドハラー単独としては久し振りでしたが楽しんで頂けたと思います。
今年のField Holler Jazz Orchestraの活動はこれで終わり。
個人的には北陸No.1ジャズバンドだと思っているこのバンド、来年の活動が楽しみです。

trumpet 泊孝司 中川由季 柳瀬信雄 練合克己 曲師綾香
trombone 谷村佳之(concert master) 中村友紀 吉江信正 中仙道博
sax 鍛治光夫 竹田正幸 谷村智子 大菅充 大久保雅春
piano大楠安紀 谷田将大   guitar 櫻井祐二
bass 岡本勝之(band master)  紺谷隆
drums千代豊、井出直樹


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