大楠安紀ブログ

時間が少し取れるようになったので、毎日NHK連続テレビ小説「エール」見ています。

「エール」モデルは、国民的大作曲家古関裕而です。ストーリーはフィクションでしょうが、流れる曲は古関裕而の曲そのものです。

先週は、戦後になり代表曲である「長崎の鐘」作曲するところが描かれています。
曲を聴いていて、マイナー(ハーモニックマイナースケール)で始まりメージャーに変わるところ良くできてるなと、改めて感心しました。
アメリカのポピュラーミュージックでは、マイナーとメージャーを曲の中で巧妙に使う作曲家としてコールポーターがいますが、研究していたのかなと思います。

テレビを見ていて、不思議に思ったのは、作曲に全く楽器を使わないことです。

長崎の鐘の作曲シーンも長崎からの列車の中で五線紙と取り組んでいますし、自宅の部屋も文筆家のような机があるだけでひたすら五線紙に向かって書いているだけです。

古関裕而は、ヒットドラマ「鐘の鳴る丘」や「君の名は」では、スタジオでハモンドオルガンを生演奏して放送したそうですから、楽器を弾く腕前は十分にあったと思います。

テレビでは古賀政男がモデルの作曲家仲間は、ギターを持ったらメロディーが浮かぶと言ってますから、あの頃の作曲家が全て楽器を使わなかった訳で無いと思います。

全ての作編曲を、頭の中でやっていたと言われますのでやはり天才ですね。

古関裕而の代表曲に「モスラの歌」がありますが、「ゴジラのテーマ」を作曲した伊福部昭とともに、正規の音楽教育を受けていなくても素晴らしい作曲家となるのですね。



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